子供の治療をするときに
1.説明と練習
初めて出会うお子様には、必ず目線を合わせて御挨拶からはじめます。
お子様にとっても、これから何が始まるのか、誰が出てくるのか、不安でいっぱいです。
できるだけお子様にわかる言葉で、不安を誘わないよう治療の説明をします。
虫歯と戦う道具や魔法の薬など。実際に見て聞いて触って、遊び感覚でなじんでいただくように、最初の数回は練習です。
♥♥♥ だからお願いがあります ♥♥♥
御家庭で、歯の治療を恐いことのように言わないでほしいのです。
お子様の身近にいるお母様やお父様が、ガリガリ削るぞとか、痛いぞとか、
注射をして歯を抜いてもらうぞとか、言わないようにしていただけないでしょうか。
たとえ御自分ではすごく嫌な歯科治療であっても、そこをぐっと我慢して表情に出さないでいてほしいのです。
公園に散歩にでも行くようなつもりで、気軽にのぞきに来てください。
2.麻酔
歯の治療は、大人の方でも嫌ですよね。
削る音やにおいを消すことはできませんが、治療の痛みを減らすことはできます。
気持ちの持ち方でもかなり痛みの感じ方は違います。
それよりも確実なのは、麻酔をすることです。
♣♣♣ でも麻酔って注射だからもっと嫌という方も多いでしょう ♣♣♣
麻酔はもちろん注射なのですが、私たちはお子様に麻酔注射をするときに、注射だとはわからないようにしています。注射するよなんて言いません。
だから注射という言葉で引き起こされる過剰な拒否反応もなく、お子様は何がおきたのかもわからないうちに麻酔が終わっていることがほとんどです。
そして、痛みを感じないうちに虫歯の治療は進みます。
ところが、
いいことばかりではありません。
この子は、初めての麻酔で唇を咬んでしまいました。
子供本人にとっては、自分の口を咬んだつもりはなかったようです。
自分の口についた『何かお団子のようなもの』を取ろうとして一生懸命かじっていたら、実は自分の唇だったということでした。
普通に間違えて咬んじゃったときとは比べ物にならない咬み傷になりますので、麻酔が覚めるまで見守ってあげてください。
3.ラバーダム防湿
治療するときには、虫歯と戦う道具がお口の中で活躍します。
その時、かわいいお口の中で、ほっぺたや舌に道具がぶつからないように、また、水やよだれで口の中が溢れないように、苦い薬が触らないように、虫歯の歯だけをむき出しにして治療する方法があります。
左の写真のように虫歯の歯をむき出しにして治療すると、見た目は、きゅうくつで苦しくてかわいそうと思われるでしょうが、治療を受けるお子様は、削るときの水や薬が口の中に入ってこないのでラクチン。眠ってしまうお子様もたくさんいます。
もちろん、ラバーダムを行っている間は、不測の事態が起きないよう注意を怠りません。